ゼロイズム

第1章 雑種とサラブレッドの混血生命体

投稿日:03/10/2016 更新日:

表題にある通り、
雑種にサラブレッドを掛け合わしたらどうなるのだろう?

その生命体が私そのものでした。

それではご覧ください。

父方と母方のそれぞれの家系

父は服飾業で管理職を勤めていました。
しかしながら、幼い頃は極めて貧しく育ち、
生きる為に鉄くずを拾う状況だったそうです。

もちろん貧困の為に、学校には満足に行くことができず、
大学なんて授業料の高い場所には、行きたくても行けなかったみたいです。

そのことからお金に関しては、
非常に強い執着心を持っている性質があります。
その性質を母はあまり良く思っていなかったようです。

学歴がない中でハングリー精神だけで、仕事に打ち込み出世した点は、
私は父を尊敬でき、素晴らしいと感じました。

父方の家系はほぼ父のことしかわからないです。

母はお嬢様育ちで裕福に育った家系でした。
母方の父(祖父)が神戸の港町で名の通った人物でした。

戦時中は某国王の外交通訳官を務めており、
ポリグロットという他言語話者であった為、
戦後は教育機関で教授を務めており、非常に博識であった様です。

教職を引退後は全国各地を講演して行脚し、
新聞社や出版社にコラム執筆し記事掲載されていました。

そして近年に寿命で亡くなりました。
お葬式に参列しましたが、色々なことを考えさせられました。

叔母が泣き崩れる姿を見て、
実の父が亡くなったらこんなに辛いのかと冷静に見ていました。

祖父との交流は、元旦の時に親戚一同が顔合わせする際に、
毎回軽く話した程度で思い出が少ない為か、
私自身は不思議と悲しいという感情が無かったです。

特殊という属性の自覚

自分は良い意味でも悪い意味でも一般ではないのだと自覚したのは、
物心が付いた時ではなくてもう少し先の青年期あたりでした。
青年期の物語はまた後の章でお話しますね。

特殊であるということは、同調できる人間が少ないということ。
その為に理解者はそんなに多くはありません。
最初は寂しさを感じる事も多々ありました。
しかしながら、私は結局この在り方で良かったと感じています。

普遍的な価値観や概念に浸かっていたくはない。
同調や理解を求めて媚を売りたくはない。

社会人になってから十数年に及び紆余曲折し、
波乱万丈の社会経験を積んだ結果、この様な思想に至りました。

そして、今現在は同年代の人達よりも数十年早く、
人生をアーリーリタイアしてこの物語を執筆しています。

次回は、幼少期の頃のお話をしていきます。
続きのストーリーをどうぞ読み進めていってください。

ゼロイズム -ゼロから始まる世界-

Google Adsense




-ゼロイズム

Copyright© ゼロイズム , 2025 AllRights Reserved Powered by micata2.